2022のメモ

仕事

今年はデザイン業もといファシリテーション業が多くなった。企画MTGをしながら全職種で集まってその場でFigmaで画面を書き起こしていくことがとても多くて、なかなかしんどいが楽しかった。見た目を書き起こしながらのファシリテーションはデザイナ側が楽で良い。会社からipadが支給されたので、ペンでその場ですぐ絵を書いて出すということもできるようになってとてもやりやすく感じた。 一方コードをあまり書かなくなったのでとても焦りを感じた。どんどんやり方や勘所を忘れていってしまう… 所詮私は書き方を覚えていただけで、そんなに深く何かわかっていたわけではないというのを痛感せざる得ない。残念….。

それからまた今年も周りの人に恵まれていたな〜と感じることが多かった。この人のここが素敵だな〜と思うことがたくさんあった、自分に取り込んでいきたい。

子供

甥っ子が産まれて本当に可愛い。ずっと地元を離れていたが、今年は甥っ子見たさに帰省することが多くて、両親も甥っ子がいることで張り合いが出てイキイキとしていた。今両親が健康でいてくれることがどんなにありがたいことか。家族の良さを再確認した年でもあった。 そして私も今年ようやく子供を授かることができた。お腹の中で動いている時のこの愛おしさ。子供ができた時の喜び・・!こんなに嬉しいことだなんて・・!! 心拍の音を初めて聞いた時、手足が生えて動いていた時、ああ、、この子の人生はもう始まっているんだ…と感慨深い気持ちになってたまらなかった。

それから、全国どこからでも仕事OKになったので、出産を期に夫の地元で暮らすことにした。東京よりも友達が多いし、思い出の場所も多くて東海が大好きなので、本当に楽しみ!行きたいこともしたいこともいっぱいある。かといって完全に東京から離れてしまうのも少し寂しい。感覚が鈍くなってしまいそうな怖さがあって、行きたい時は出社してOKなのもとても助かる。たまに東京に行きたい。

デッサン

今年は土日せっせとデッサン教室に通った。会社から補助も出るし、真剣に取り組んだ。 もうだいぶ鉛筆には慣れて、艶感のコントロールや、黒の彩度で遠近感を出すことも自由にできるようになった。今年描いた中では、鳥の剥製のデッサンが特に楽しかった。 模刻でアクリル着彩ができたのもよかったな。自然物の色を再現するのがほんと面白くて、どんだけ見ていても飽きない。最高だな〜。絵を評価するときの語彙もだいぶ溜まってきた。先生との会話が結構大事で、どんな表現をどんな言葉で伝えようとしていて、それがどんな技術でできているか分解して自分の中にストックしていく感じ。これは隣で描いてくれたり細かい指導をしてもらえないと得られないのでとてもありがたい。 今の教室が本当に好きなので、できたら続けていきたいけど、来年はどうなるかな..。

放送大学

3年目。多分しばらくやめなさそうなので全科履修生で入学することにした。 今年は西洋音楽史、日本政治思想史、近現代ヨーロッパの歴史、フィールドワークと民族誌の4つを履修。特によかったのは日本政治思想史で、先生の著書「滝山コミューン一九七四」がきっかけでなんとなくで履修したが、全く知らないことだらけですごく面白かった。江戸まで遡って、鉄道や地理的なこと、思想よりもっと大枠の話だったので入りやすい。先生の他の本も読まねば…。 他は、人間にとって貧困とは何か、現代の国際政治、国際理解のためには休み中に講義を聞いたりしていた。ウクライナの戦争が始まった辺りで高橋先生の授業が話題になっていたので一通り。先生の授業もすごく面白かった、もう退職されてしまうのがとても悲しい。 ところで世界文学や西洋音楽史を受講していて薄々気づいて目を逸らしていたのだが、私は近代史の知識がなさすぎる。もうこれは克服しないと何も楽しめないし何も考えられない…と思って今履修中。もうすぐテストだけど仕上がりはイマイチ。。

読んだ本

突然テッドチャンが良いことに気づいた。大好き...。

松陰美術館の館内公開に行って。この美術館めちゃくちゃ好きだな。良い建築。

HTML解体新書

HTML解体新書

Amazon

仕事関係はこの辺。everylayoutはチームで輪読会をしたりした。

世界文学への招待(旧)から。ほんとはもっと読むつもりだったのに全然積読消費できてない

今年は珍しく漫画も少し読んだ。

その他

ゲーム

アウターワイルドのDLCをやって、その後アウターワイルドゾンビになっていた時期があった。  

youtu.be

界隈では有名な2人のよう。これを見ると初回プレーの興奮を味わえてかなりいいです。

相変わらず一番プレーしていたゲームはリングフィットでした(82h)。 just dance 2022を買ってからは毎日30分ほど踊るようにしててこれで運動不足を解消していた。 とっても不恰好だけどそんなの関係ない。踊るとストレス発散になって良い〜。

記念日

結婚記念日と新婚旅行記念日に美味しいものを食べにいくというのを初めた(34になって今さら!) 結婚記念日は割烹を。新婚旅行記念日はモロッコ料理を。(モロッコだったので) なんかすごく特別ってわけでもないけど、夫婦で食べに行けるのって楽しいなぁ。 今年付き合って10年経ったけれど、ずっと変わらず楽しい日々を過ごせていて夫にはほんとに感謝している。

www.hyuki.com

この記事がとても良くて、ブラウザのタブを開きっぱなしにしてたまに読んでいる。 この中の「あなたは、そのままでいいんです」の項目はうなづけることが多くて 私も夫に愛されて生かされているのを感じる。だから頑張れる。ありがたいことだ。

音楽

あんまりじっくり聴き込むことがなくなってきたな。 今年聞いていたのはこの辺かな〜。

突然のマッコイタイナーは、たまたま入ったjazz喫茶でかけてて、めちゃくちゃいいじゃん!となったので。

2021のメモ

仕事と生活

昨年は転職し、生活がガラッと変わった。職種もエンジニアからデザイナーなった。

2019年にやりたい仕事ができそうだ!とウキウキと転職したもの2021年前半になってもなかなか希望の職務がもらえず辛かった。
毎度の面談で「どうなりたいの?」と聞かれ入社時の希望をそのまま正直に答えるも「その覚悟はあるの?」という返しに辟易としていた。(そもそも覚悟ができてなければ入社してない...転職時の面談と入社後の内容の隔たりがあり過ぎた) 最終的には全然違う方向の未経験業務でアサインされ、自分を騙し騙しやっていたが無理があった...。探り探りなんとかやっている時に、「遂行しただけでは評価はしない」「20%他にも別の成果を上乗せできて当たり前」という上司のお言葉を1on1で浴び続けているうちに疲弊してしまい、春が過ぎた頃には夜眠れなくなってしまった。この頃は市販の睡眠薬を服用してやり過ごしていて、日中は頭が働かなかった。これはまずいかも...と思い始めたところで、ありがたいことにたまたま知人から声をかけてもらい転職した。

転職後はトントン拍子で希望の職務内容で調整してもらえて、複数プロダクトのリリースを経験できた。(以前と変わらない希望を伝えたにも関わらず。ありがたい..)自分の得意分野に変わったこともあり、後半の仕事は本当に楽しかった!
かねてからやってみたかったことに色々手を出せて非常に満足。また、リモートで中途入社したにも関わらず、やりやすい状況を作ってくれた周りの人たちにも感謝。
自分自身は何も変わっていない(むしろコードを書く量が減り、まだ慣れていないデザイン業が増えたのであまり力を発揮できなかった)が環境を変えるだけでこんなにやりやすくなるのかと驚いてしまった。(もし転職などのキーワードでここに来られたかたがいたら、環境を変えるのは逃げではないと伝えたい...)

そして変化が大きかったのが完全リモート、フレックス勤務になったこと。可処分時間が増えて今までサボりがちだった通院をコンスタントにこなせるようになり体調がよくなった。健康大事。あと前より広い家に引っ越したりした。狭い空間にずっといるのは辛い。

30代もだんだん中盤に差し掛かってきて、50歳まであと10数年しかない自覚が強くなってきた。 今の職場は女性もたくさんいるし、年上の人が多くチーム内でもほぼ最年少。みんな仕事以外の素敵な趣味や知識を持っているのもすごく刺激になった。チームの思想がwell-beingが仕事へ影響する、という方向なのも非常にありがたく、仕事意外に割く時間が増えた。

今までは上司含めて若い男性のみのチームにいたためか、先の見えない不安が漠然とあったが、今年は歳をとるのが怖く無くなってきた。
いい感じの50歳になりたい。いい感じとは何か...もっと見る目を養いたい、まだ勉強したいことも出てくるだろうし、できることなら子供も産んで育てたい、夫と趣味に時間を使いたいし、でも仕事もしたい、全然時間がない..。 私にとって仕事とは自分の時間を120%ぶつける場ではない(でもそれは手を抜くことではない)ということをよく考えた1年だった。

大学

放送大学生2年目。今年はちょっと多めにとって、西洋美術史、英文法、リスクコミュニケーション、そしてレポートのライティングの座学と演習、CS系の面接授業を1つ。 1~3月までは文学批評の復習と、世界文学、国際理解系を聴講していたりした。
今年は文学批評がベストで一番熱かったな〜(一昨年取ったやつだけど)授業の構成がすっごく良くて、詩などの文字の繋がりの読み方から始まり、映画の批評、精神分析マルクス主義批評、そしてポストコロニアル批評で締められる。なんかドラマチックなのだ...。そして中間レポートの先生のコメントが丁寧...褒めてもらえてちょっと泣いた。 あとは、リスクコミュニケーションも良かった。このご時世なので純粋に興味でとったけど、過去事例を何件も取り上げており、一筋縄では行かない難しさを実感できた。
多分来年も入学するのでそろそろ全科履修生になろうかな〜。

習い事

引っ越しを機にデッサン教室を変えた。周りに受験生も沢山いて刺激になる。 昨年は明度が課題だと思っていたが、これはあっさりクリアできた。B6~H6までのクラデーションを1度作り切ることで、頭の中にどの鉛筆でどんな明度とテクスチャが表現できるかのマップが出来上がり、使い分けられるようになったのだった...。 ハイユニとステッドラーの違いも手が覚えた。こうなると画面の最高の黒さを基準にして明るいところの細かな調子を出せるようになり格段に描きやすくなった。

あとこのトレーニングによって、ホワイトバランスを見る目が肥えた。これは仕事でもかなり役立っている。どの色がどの程度の重みか見て調整する場面はよくあるので、同僚とやっぱりデッサンって基礎体力だね〜みたいな話をしている。

それから講師の先生の語彙力。なるほどこう言えばいいのかと気づくことも沢山あって、ビジュアルコミュニケーションを身につける方法を言葉と実演を駆使して伝えてくれてためになる。制作フェーズごとのチェックポイントもよく見てくれる。回を重ねるごとに理解が進む実感が持てて楽しい。 大体1回4hくらいだけれど信じられないくらい集中していてあっという間に過ぎてしまう。

たぶんこういうトレーニングは普通、大学に入る前に通るところなのだろう。自分の不勉強さを実感したし、ちょっと恥ずかしい。まぁでも学生の頃はこういう画塾に通わせてもらえず歯痒かったけど、ようやく行けるようになったので頑張ろう。今年は基礎演習を終わらせて自由課題に入りたいな〜そして石膏やりたいな。

よく聴いた曲

Windflowers

Windflowers

Amazon

PINK

PINK

  • OTEMOYAN record
Amazon

読書

南米文学をちょっと読んだな。でも途中で忙しくなってあんまり捗らなかった。

神は死んだがかなり面白かった。

他ハマったもの

  • OuterWilds(ゲーム)
  • チベタンタイガーラグを買いに行った。引越しの時にあまりに思い入れのない家具しか持ってないことに落胆してしまった。家の中に好きなものをちゃんと置こうと思った。
  • 観葉植物を結構買った。7~8号の大きめのやつも2鉢。みんなかわいい..部屋に植物が沢山で癒される〜朝の水やりが幸せ。
  • postcrossing。月に3~4通出して、届いたものは壁に貼って楽しんでいる

ユーザーフレンドリー全史を読んだ(1)

最近職場で輪読している「ユーザーフレンドリー全史」が最高に面白い。

デザイン思考、ユーザーエクスペリエンス……21世紀の世界においてモノや仕組みをつくる際に避けては通れないこうした概念は、どこからやってきたのか。また、スティーブ・ジョブズとアップル、ディズニー、フェイスブック、その他あらゆる先進的な試みを支えてきた無数のデザイナーたちは、何を考えて「あたらしい世界」を築いてきたのか。 その根幹となった「ユーザーフレンドリー」の概念を多角的に取り上げ、フィジカルなプロダクトから最新のデジタル事情まで現在の世界を決定づけるモノや思想について、その問題点も含めデザイナーのみならずビジネスパーソンや学生などあらゆる人のために平易に書かれた、世界で初と言っても過言ではない文化史的な書物がようやく登場。これまで「当たり前」と受け止めていたモノや仕組みが、180度変わって見える一冊です。

その通りで、「ユーザーフレンドリー」を取り巻く諸概念(人間工学・認知心理学等...)が 多くのエピソードとともに語られ、どんな過程を経て今のデザインが成り立っているのかを解説してくれる。

「なんか意図と違うデザインだな」という感想が「それはメンタルモデルとこういうふうにずれているから」 「適切なメタファーに落とし込めていないから」「フィードバックが適していないから」と より根本的なところで、解像度をあげて考えることができる様になった。
ドキュメンタリーを意識した構成となっているためかちょっと脱線しがちだが、 1部を読み終わったところで振り返るとユーザーフレンドリーの辿ってきた太い筋が見え、読み応えがある。


1.混乱させられるデザイン

スリーマイル島原発事故はわかりにくい制御室のデザインが原因だった。 これは普段の生活の中で「使いずらい!」とイライラすることと同じ問題。

使いやすい機械にあるもの =「パターン」「操作のしやすさ」「一貫性」

人間と機械の橋渡しとして重要な概念「フィードバック」「メンタルモデル」

  • フィードバック
    • 人が求める事に応じて、モノがどう振る舞うかを定める
    • 安心または怒り、満足感または不満といった気持ちを呼び起こすのは、フィードバックに他ならない
    • フィードバックの重要性が、神経科学と人工知能の発展にもつながった
  • メンタルモデル
    • モノがどのように動作するか、モノのパーツや機能がどのように組み合わされているか、に対する直感的な理解
    • UXデザインとは、人々がもともと持っているメンタルモデルに新しい製品を当てはめる作業
    • 未知のモノを操作するとき、フィードバックを通じて試行錯誤し、メンタルモデルを作ろうとする

2.インダストリアルデザインの起源

ヘンリー・ドレイファスをめぐるここ100年のデザインの概念のあゆみ。

大量生産を意識したデザインから、アメリカのでの家政学の発達とともに女性が消費者として影響力を持つようになり、効率的・使いやすいものへのニーズが高まる。 「広告の見栄えを良くして物を売る」→「商品そのものが良い物でないと売れない」という流れができ、インダストリアルデザイナーが誕生する。 また「デザインすることで社会をよくすることができる」という今では当たり前のような考えはこの頃から。

ドレイファスの「全てのデザインの出発点を人間にするべき」という言葉の示す「人間中心デザイン」の考え方が出てくる。


3.それは誰のエラーか

技術が急速に高度化した第二次大戦中、レーダーの信号が読み取れず燃料切れで墜落する戦闘機が続出。 これは操作パネルが誰にでも使えるようにできていない事によるエラーだった。 1970年代、「人間には限界がある・不完全さが人間を人間たらしめている」という認識が広まり、人間工学が発達する。

  • ヒューマンエンジニアリング(機械を正しく操作するには、その機械の操作に適した者を見つけることである)
  • エルゴノミクス(ものは誰にとっても簡単に使えるものでなければならない)

ドレイファスのデザイン事務所のシンボル、「ジョーとジョセフィン」は人間中心デザインを表している

この章までは「人間と物」を中心とした静的なユーザービリティの話を中心に展開される。


4.信頼されるモノとは

この章からは、「人間の入力を元に機械がどう振る舞うか・そしてそれがスムーズに行くには?」という議題にうつる。

アウディの『3+1』デザイン哲学。「メンタルモデル」「フィードバック」「ユーザビリティ」+機械と人間のやりとり(意思の疎通)。
ポライトネス(会話の参加者がお互いの自己決定・他者評価の欲求を侵さないために行なう言語的配慮のこと)を持った機械は、人間に信頼される。
例えば手綱を握って馬を操作する・馬のメタファーで、主導権が機械にあるのか人間にあるのかを伝える。


5.メタファーのはしご

人が新しいモノを理解できるかどうかは「既存の何かになぞらえる」というメタファーの設計にかかっている。 メタファーは「実世界を身体感覚で捉えたもの」。 ものの形や使い方をデザインすることで与える印象を調整する、コインを指先で挟む剃刀のデザインや、高級時計はあえて重くすることもその一つ。
またインターネットの概念を一発で伝えるのは難しいが、先進国の人は、インターネットの概念をいろいろなメタファーちょっとづつ理解して行った。 新しいものに慣れていけば(メンタルモデルが浸透していれば)もともとの形を模倣する必要がなくなってくる。 そしてメタファーが浸透してメンタルモデルが出来上がると、メタファーの形が変わっていく。
Smaltalkにはコンピュータを誰でも使えるようにする、メタファーが沢山含まれていた。


デザインの実習って色・形・形状・テクスチャ等要素を意図通りの印象を与えられるものに設定できるかどうかのところに結構時間を割いて その感覚を掴むためにスケッチし、見て、自分の中で分類して、とやっていたが...これってインターフェースをデザインするところまで地続きだったのだ。
1部5章まで読み終えたところ、実際デザインをするときはメタファーが適しているかが肝である気がした。 取り入れようとしているメタファーが果たしてユーザーに浸透しているのか、をしっかり考えることがめちゃくちゃ大事。

2部はこれから読む。楽しみ..!

2020振り返って

2020年のメモ。お題「#買って良かった2020 」です。

よんだ本

30冊。今年はそんなに読めなかった...あんまり好きな本を掘り起こせたという感覚もない年だった。 そのなかでも特に取り上げるなら

医学書院 シリーズ ケアをひらく

www.igaku-shoin.co.jp

このシリーズが面白い!

ユニバーサルデザインの勉強をしたときに石川准先生の「見えるものと見えないもの」を読んだ。20年ほど前の本なのでちょと今と感覚が違うかもしれないが..相当尖っておりかっこいい。「どもる体」「居るのはつらいよ」も面白い。普段意識しないことを細かく追いかけて、自分の中の身体感覚が少し広がった様な気さえする。今読んでいる「やってくる!」も相当面白くて、目の前の現実、今自分が感じていることが、結構危うく儚いものの上にようやく成り立っているように思え、ふとしたことでガラガラと崩れてしまうような...不思議な体験がある...

どもる体 (シリーズ ケアをひらく)

どもる体 (シリーズ ケアをひらく)

やってくる (シリーズ ケアをひらく)

やってくる (シリーズ ケアをひらく)

韓国文学

「外は夏」「娘について」「中央駅」等読んだ。韓国文学結構好き...ちょっと日本と近い文化・風土なのでわかりやすいというのもある(逆に「アメリカーナ」・「何かが首のまわりに」はいろんな感情が混ざり合ってかなり複雑な味わいがあった。)特に「外は夏」は好きだった。失望から立ち上がる人をテーマにした短編小説集なのだがどれもよかった。

外は夏 (となりの国のものがたり3)

外は夏 (となりの国のものがたり3)

  • 作者:キム・エラン
  • 発売日: 2019/06/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

娘について (となりの国のものがたり2)

娘について (となりの国のものがたり2)

  • 作者:キム・ヘジン
  • 発売日: 2018/12/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

中央駅

中央駅

  • 作者:キム・ヘジン
  • 発売日: 2019/11/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

ミシェル・ウェルベック

職場近くのSPBSにてOYB(おもしろヤング坊主)フェアで推薦されていたのをきっかけに「セロトニン」「服従」を読んだ。こちらも結構すきだわ...

セロトニン

セロトニン

服従 (河出文庫)

服従 (河出文庫)

音楽

今年はいろいろライブがなくなってしまったが、リモートワークでたくさん音楽を聞くことができて満足。またライブ配信などあったので結構楽しむことができた。よくきいていたのは下記。

ROTH BART BARON

けものたちの名前

けものたちの名前

BlakeMills
Mutable Set

Mutable Set

  • アーティスト:Mills, Blake
  • 発売日: 2020/05/22
  • メディア: CD
Baths
Pop Music / False B-Sides II

Pop Music / False B-Sides II

  • アーティスト:Baths
  • 発売日: 2020/05/27
  • メディア: CD
Arca
KiCk i [輸入盤CD] (XL997CD)

KiCk i [輸入盤CD] (XL997CD)

  • アーティスト:Arca,アルカ
  • 発売日: 2020/08/21
  • メディア: CD
JAGA JAZZIST
Pyramid

Pyramid

  • 発売日: 2020/08/07
  • メディア: MP3 ダウンロード
JULIANNA BARWICK
Healing Is A Miracle [Analog]

Healing Is A Miracle [Analog]

Jonsi
Shiver

Shiver

  • アーティスト:Jonsi
  • 発売日: 2020/10/02
  • メディア: CD
Oneohtrix Point Never Dirty Projectors
5eps

5eps

The Avalanches
We Will Always Love You

We Will Always Love You

  • アーティスト:The Avalanches
  • 発売日: 2020/12/11
  • メディア: CD
Fleet Foxes
Shore

Shore

  • アーティスト:Fleet Foxes
  • 発売日: 2021/02/05
  • メディア: CD

緊急事態宣言の頃、beatinkのインスタライブを金曜日仕事終わりに聞くのをすごく楽しみにしていたな

映像

「映像研には手を出すな!」と「ピンポン(今更!)」に夫婦でどハマりした!映像研めちゃすき。

あとnetflixの「ミッドナイトゴスペル」。よくわからないまま見続けて、最終話で号泣してしまった...全てが最終話のためにあったんじゃないかと思えるほどよくできていた。最終話のお母さんの言葉がなんども聴きたくて4回くらい見直した気がする。そして無性に実家に帰りたくなった..

習い事

放送大学を始めたのも今年。前期はユーザー調査法・ユニバーサルデザインをとったが、後期はアメリカの文化と芸術・文学批評への招待をとっている。これがめちゃくちゃに面白くて、特にアメリカの〜は授業の構成がおしゃれ。(収録会場にWHBQと文字が入っているマイクが立ててあったりする。おちゃめだ...)各分野の教授たちがいろいろなものを通じてその背景からアメリカについて見ていく。キューピーやカントリー音楽、エルビスプレスリーベトナム戦争戦没者慰霊碑...などを通じてみるアメリカの1900~2000年の動きはダイナミックですごい。毎週授業を見るのを楽しみに過ごした。ユニバーサルデザインでADAを知ったとき、その動きが盛り上がった文化的な背景がピンときてなかったけどすこしわかった。

文学批評への招待もとても楽しい〜(しかしこちらはもうしこし咀嚼する時間が必要...)

もう一つ新しく始めたのが絵画教室に通うこと。なんと手ぶらで行ける...!先生が鉛筆も削ってくれるし、水張りもないし、一人で一つのモチーフを書くので場所取りも必要ないし、講評会でビクビクする必要もない(これは悪いところでもあるが..)。昔受験でデッサンを少しやったけど忘却の彼方で久しぶりに描くことと向き合っているのだが、これがとても良い。

最初は描き方を完全に忘れていたので手が思う様に動かず線もまっすぐにひけないし、目がボリュームを測ることに慣れておらず、おそるおそる描いていく感じだったが、だんだん要領を思い出してきた。最近ようやくモチーフごとにどこを特に見せるかを考えながら構図やタッチを決められる様になった。先生がとても教えるのが上手くて、「ここをこういう風に引き立てたい」と伝えやすく、「どうしたらいいか?具体的にはどう手を動かしたらいいか?」という問いと答えのやりとりがスッキリ行くのでとっても楽しい。毎回たった数時間なのだが終わるころには4回くらい疑問⇒答え⇒実践のやりとりを超えるのでジェットコースターみたいでクタクタになる。

来年は自分の中での明度のとりかたを定着させること(今は気をぬくとすぐ白っぽくなってしまう..)と明度の反転の処理を上手くすること(背景の白・手前の白が入れ替わるところの空気感を表現できるようになること)できたら着彩までいきたいけど...もう少し鉛筆デッサンを続けたい気持ちもある。

他買ったもの

今年はリモートワークで仕事とプライベートの切り替えが上手くできなくて辛かった。そんな中役に立ったのが間接照明! IKEAのトカボ、 www.ikea.com

グルチッチのMAYDAY(軽くて床置き・引っ掛けたり転がしたりしても使える優れもの。)

などなど夜は間接照明に切り替えて過ごすことで少し気持ちが落ち着いた。

それから花瓶。ガラスの大きな花瓶を買って、枝もの(桜・コデマリ)を楽しんだり、古道具屋で買った一輪挿しに近所で買った花を生けて楽しんだ。

あとは意外にもぬいぐるみがよかった...買ったら捨てられない!と思って散々悩んだ挙句、秋に京都国立博物館のとらりんを迎えた。 store.savekyoto.jp

みればみるほど可愛くて、寝室に持って行ったり、膝に乗せてぼーっとしたり...好きすぎて....アーティゾン美術館で現物のとらりん(尾形光琳の竹虎図)の展示をしていたのでそれも見に行った。う〜〜〜〜かわいい!!

食事はホットクックを買ってポトフ・カレー・煮付け・おでんなど楽して美味しい生活でした。

あとはお風呂を長く入るようになってお風呂グッツも買ったな。 バスピロー

ゆめごこちバスピロー あひる・HB-2810

ゆめごこちバスピロー あひる・HB-2810

  • メディア: ヘルスケア&ケア用品

本を読むとき用のライト。太陽光充電で災害時にも使えそう。

クナイプのバスソルト。いい匂い〜

そしてリングフィット。買ったのは昨年だけど今年はお世話になりっぱなしだった。

リングフィット アドベンチャー -Switch

リングフィット アドベンチャー -Switch

  • 発売日: 2019/10/18
  • メディア: Video Game

毎日30~60kcalくらいやってるけど程よい負荷で良い感じ。少し身体が軽くなった気がする。 ようやくストーリーをクリアした。総運動量が8000kcal越えだった。

情報社会のユニバーサルデザインを受講した

4月から仕事しつつ放送大学で「情報社会のユニバーサルデザイン」の授業を受けていた。
アクセシビリティに興味があるが、マークアップの知識以前に、そもそもユニバーサルデザインの考え方をちゃんと知りたかった、というのが理由。

ユニバーサルデザイン

ユニバーサルデザインとは、「できるだけ多くの人が使えるよう、最初から考慮して、まちやもの、情報やサービスを作っていくという考え方・そのプロセス」のこと。

ユニバーサルデザインに近い概念もいくつかある。手法は違えど目指している世界観は同じ。

アメリカの公民権運動から、ADA法ができるまでの流れ、それからノーマライゼーションについて理解するにつれて
UDは人間観や、社会のあり方を考え直すような領域なんだと思うようになった。

リハビリテーション法508条とWCAG2.0

全授業の中で一番驚いたのがリハビリテーション法508条の実施サイクルで、当事者のモニタリングができることと市場の競争原理がきいてる点がすごい。よくできてるものだなと関心した。 日本にもVPAT(法令等のアクセシビリティの基準を満たしているかどうかを記載するための自己申告用のフォーマット)みたいな規格があるといいなぁ、とも。

WCAG2.0についてはいままでふんわりとしかわかっていなかったが

  • アメリカでは2018年のリハビリテーション法508条改定のときに、独自の基準からWCAG2.0を使用するように変更になっている。
  • JISX:8341-3:2016 は 国際規格のISO/IEC 40500:2012の一致規格で、WCAG2.0と互換性がある。
  • 今は先日WCAG2.1の勧告があったのと、大幅に改定がされるWCAG3.0の検討が進んでいるところ。

あたりを理解した。

合理的配慮について

はずかしながら「障害の社会モデル」というのを知ったのもこのときで 「合理的配慮」は障害者権利条約にでてくる言葉。
障害を「社会モデル」として理解する考え方に基づき、障害者の社会参加への困難は、等しく社会参加する機会が得られるように考慮されていないためであると考える。 講義冒頭「世の中には「健常者と障害者」がいるのではなく「配慮されている人とされていない人」がいる」という言葉がでてくるんだけど、確かにそうだなぁ、、。 合理的配慮の例としてアメリカの学校での例もたくさん見れた。別室受験・手話通訳・ノートテイカーなど。

おわり

この講義は障害者・LGBT・外国の方など多様性についても掘り下げていたり、 海外の事例や、障害のある学生の方々が機材の使い方を学ぶ活動の様子など幅広く映像で見れるのでその点もとてもよかった。 また、支援技術を使っているところも見ることができて、自分の関わるwebサービスがどのように見えるのか想像しやすくなったのもよかった。

ところで自分も10年ほど前に脊椎損傷で身体の半分の感覚を失ったり、足先が曲がらなくなってしまったりして日常生活にちょっと工夫が必要だったりする。
特に足は顕著で、パンプスは怪我以来一度も履いていない(というか足が変形して履けなくなってしまった)
靴が欲しいな〜と思ってウィンドウショッピングをしているとき、無意識に自分の足でも履ける靴を探している。 同じように、音声読み上げでも使えるかな?等の視点でサービス探しているひとが絶対いると思う。 webのマークアップをやっている身としては、やはりそのあたりに配慮できる人になりたいな。

googleアクセシビリティの記事の中でポットのもつアフォーダンスを例にしてセマンティクスについて書かれているところがあって、これが結構わかりやすくて好き。 セマンティクスの概要  |  Web  |  Google Developers 使いやすいUIというのはつまるところ、今まで積み上げられてきた慣習を無碍にしない、独自のUIを産み出さないこと。 でも現実はサービスのコンテキストに沿って独自の見せ方がどうしても発生してしまったりして、歯痒い思いをすることも多々ある。

今後はどのようにすればあまりみたことないUIをユーザビリティ高い状態にできるのか(あるいはその状況を避けるにはどうしたらいいのかの)引き出しをもっと増やしたいな

読書メモ:初めての自動テスト(4)(5)

結合テスト

  • 結合テストはつながりのテスト
  • UIテストで見つけにくい下位レベルの不具合を見つけやすい
  • 複数の部品がきちんと繋がっていることを確認するために十分な堅牢性と機動性があるので反復型の開発ができる
  • webのレイヤでテストできる

webの仕組み

www.atmarkit.co.jp

webの仕組みを使ってテストをする = ブラウザがサーバへ送る情報をテストする

ブラウザ上の操作は最終的にはhttpリクエストになる。
必ずしもUIを等したE2Eテストを書かなくても良い。
httpリクエストを使ってテストをすると、サービス自体を直説テストすることができる。
送られた・受け取ったトラフィックはdevtoolsから確認することもできる。

RESTfulなAPIのテスト

正しいURLを生成して適切なメソッドとデータを送信する。 HTTPの4つのメソッドのテスト

  • GET:リクエストを送る、レスポンスをチェックする。ステータスコードをチェックする。
  • POST:既存のデータを検索、対象が存在しないのを確認、新しい情報を作成、作成されているのを確認、ステータスコードを確認
  • PUT:POSTとほとんど一緒、更新をする
  • DELETE:情報を削除して消えているのを確認する

テストの書き方は1つではない。大事なのはまず着手すること!

初めての自動テスト ―Webシステムのための自動テスト基礎

初めての自動テスト ―Webシステムのための自動テスト基礎

読書メモ:初めての自動テスト(2)(3)

UIテスト

UIテストとは

  • エンドユーザーが操作するのと同じようにテストするスクリプト
  • エンドツーエンドで動く。アプリケーションの様々な箇所を全て動かす。スモークテスト。

スモークテスト

システムが基本的なレベルで稼働していることを確認する高レベルのテスト

  • 適切にデプロイされている
  • 環境が適切に設定されている
  • アーキテクチャのすべてのパーツが正しく接続されている

のを確認できる。

UIテストの第一歩

  • アサーション(ソフトウェアで成り立つべき条件をコードの形式で表現したもの)を追加する。
  • テストしたいことを実現するための手順を書き出す。
  • 書き出した手順をコードに変換する

UIテストを書くとき

  • HTMLとCSSセレクタを使ってテストする要素を選択する。画面要素がIDを持っているとテストしやすくなる。
  • テストを詳細なUIと結び付けない。例えば変化する内容は気にせずに要素の存在の有無をチェックする。

初めての自動テスト ―Webシステムのための自動テスト基礎

初めての自動テスト ―Webシステムのための自動テスト基礎